「おかえりなさい!」
キッチンから出迎えて、でも彼からの返事は何もない。
「バージル?」
慌ててぱたぱたと近寄れば、何処か心ここに在らずだったバージルの海色の瞳が、やっと目の前のを捉えた。
「……戻った」
homeをやけに強調した彼に、うっすら違和感を覚える。
埃っぽくなったコートを脱がせて受け取ろうとすると、バージルがそれを拒んだ。
「いい。俺が片付ける」
彼がコートをに渡さない時は、理由がある。
常には、訳の分からない色の液体だったり、あからさまな血液だったり、それら不浄の汚れを彼女に触らせないため。
だが、今回はそうではなさそうだった。
ただ、バージルの身じろぎにつれて、何かが焦げたような匂いがうっすらと漂った。
「……うん」
深く追求はせず、はそっと手を離した。
自分から距離を置いたくせに、の指が肩から離れると、バージルはわずかに瞳を曇らせた。何か言いかけ、頭を振る。
そんな仕草も珍しい。
(何かあった……?)
昨日の夜半から今朝に至るまで、彼の『仕事』が長引いていたのは、携帯で「努力はしたが、朝帰りになってしまう。すまない」と連絡をきちんと入れてもらってあったから知っている。
けれど、だからといって長時間の仕事で疲れているというのとはちょっと違うような気がした。
の心が警鐘を鳴らす。
何があったにしても、これはとてもレアケース。
「シャワー浴びる?」
とりあえずは、いつものように促す。
手を伸ばして彼の頰に触れると、そっとてのひらにキスを返してくれた。
「ああ」
バージルが頷くと、すこしだけ空気がやわらぐ。
ちゃんと目を合わせてから、は微笑んだ。
「じゃあ、後でテラスに来てね。ごはんはそこで」




Amarantine




念入りにシャワーを浴びて身繕いを済ませる。
鏡を見ながら前髪を上げれば、普段と全く同じ自分が映る。鈍いくせに鋭い彼の恋人からは、合格点がもらえるか分からないが。
テラスへ続くキッチンを通り抜けようとし、バージルは足を止めた。
全面ガラス張りの向こう、がブランチの用意をしている。
半分にカットしたオレンジをクリスタルのスクイーザーに押し付けて体重を掛け、その途中で顔を上げた。
「アンディ!」
彼女の視線の先は、隣の家の子供だ。低く唸る年代物の芝刈り機を転がしている。
「なーにー?」
アンディがよく通る大きな声で返事した。芝刈り機は止めないままだ。おんぼろな機械に負けじと、もちょっと身を乗り出した。
「後でうちの芝も刈ってくれるー?もちろんバイト代はずむからー!」
芝なら俺がと割り込もうとして、バージルはまたも踏み留まった。いつもバージルが芝を整えていることは、むろんも承知だ。それを頼まないのは、彼女なりの気遣いだろう。
(疲れているように見えたのか)
確かに帰宅してから、普段より更に口数は少なかったかもしれない。
はバージルの異変を、もしかしたら彼自身よりも敏感に感じ取る。
「いいよー!」
アンディが親指を突き上げた。
「でも、明日になるかもー!」
もおおきく手を振り返す。
「いつでもいいよー!」
「ねえー、バージルお兄ちゃん帰って来てるんでしょー?」
「……。いるよー」
「後で遊び行っていいー?この前、チェス教えてくれるって言ってたんだよー!」
「んー……今日はだめー!私と遊んでくれる約束したのー!」
「ええー?じゃあいいや、また今度ねー!」
「またねー!あっ、芝刈りのこと、パパママにもお話しといてねー!それと、独立記念日にはおにぎり持って行くからー!」
「分かったー!ぼくはサーモンのやつねー!」
「了解ー!」
やり取りに、バージルは目を細めた。
がこちらで上手に隣人と関わり平和に暮らしているのを見るのは、ともすれば依頼をこなす内に暗い世界に引き摺られがちになる心を、「こちらの」現実に繋ぎ留めてくれる。
帰宅時よりだいぶ気持ちが軽くなったのを感じながら、彼はガラス戸をするりと開けた。



「おまえと遊ぶ予定が入っているのは、夜が更けてからだと思ったが」
「わぁっ」
突然スクイーザーに別の手が重なり、は驚きで飛び上がった。
「ばばばバージル」
「何だ、その驚き様は」
「いきなり背後にぴったり立たれたら、誰でも驚きます!」
うっかり絞りたてのジュースに触れてしまったの指先が、バージルにぺろりと愉しそうに舐められる。
「甘いな」
「糖度12度って書いてあったよ」
「その程度か?もっと甘く感じるな」
爪のかたちに沿って舐められて、の鼓動が危険な領域に踏み込みかけた。
「き、きっと疲れてるからだよ」
ひたと合わせられる青い瞳は、シャワーの効力か、既にいつもの穏やかさを取り戻したようにも思えるが。
「そうかもな。焼きすぎのベーコンも美味く完食できそうだ」
「え?……あぁっ」
振り返れば、ホットプレートに放ったらかしにされ、油がじゅうじゅうと狂気の舞を踊っているベーコン。
は慌てて駆け寄りスイッチを切った。
「バージルはオレンジ絞っといて!」
「一つ貸しだな。梅のオニギリで許してやろう」
「……俵型の?」
「オニギラズとか言うのは断じて許さん」
「……了解です」
焦げ目がきついものを自分用の白いお皿に盛り付け、スクランブルエッグにキヌアサラダとカットした果物を添えて、テーブルに並べる。
パンをキッチンに取りに行って戻って来ると、の席にはバージルの黒いお皿が置いてあった。
「今日はこっちの席で食べるの?」
「いや」
断るが早いか、の皿に盛った焦げベーコンを口に放り込む。
「あ、それ。私が」
「俺の方が、おまえ曰く“丈夫”だ」
あっという間にベーコンはバージルの胃に納まってしまった。
そういうことかとは肩を竦める。
(何だかんだで甘やかしてくれちゃうんだからなぁ)
カリカリすぎたベーコンも、彼に食べて貰えれば救われただろう。
「それで足りる?まだ焼く?」
「そうだな、焼いてくれ」
「うん」
新しく切り出したベーコンを、今度は丁寧に焼く。
ふと視線を感じて目を上げれば、バージルは試験官のようにじっとを見ていた。
ばちんと化学反応が起こりそうなほどまっすぐ、視線が絡む。
「そんなに見張ってなくても、もう焦がさないよ?」
けれど、バージルはばつが悪そうに瞬きした。
「いや。何も考えていなかった。ただおまえを見ていた」
「……そ、うなんだ」
何やら恥ずかしい。
だが、だってバージルが何かしていたら、特にそれが珍しい動作でなくてもついつい見入ってしまうし、お互いそういうものなのかもしれない。
一挙手一投足、目が離せない大事な瞬間。
「お待たせしました」
「ああ」
美味しそうなカリカリ具合のベーコンに、バージルがナイフを入れる。ひときれをフォークで口に運ぶ。にしょっちゅう悪戯を仕掛けるその唇がベーコンを挟んで、
「……どうした?」
「あ」
も肩を竦め、えへへとあらぬ方向を見やった。
「私も何も考えてなかった……ほんとに、ただ見てた」
「お互い様だな」
微笑し、バージルはフォークをそっと差し出した。最後のひとくちを、に。
「オレンジジュースも美味しいね」
バージルが絞ってくれたジュースは格別な気がする。
同じようにグラスに口をつけ、彼は眉を聳やかした。
「そんなにフレッシュジュースが好きなら、やはりジューサーを買うか?楽になるだろう」
「んー。洗い物が増えるからいいよ」
「まあな」
それにジューサーよりスクイーザーの方が、ふたりで戯れる時間は増える。今日のところはベーコンに邪魔をされてしまったが。
そうして、電動ジューサーは買い物リストの最後尾へ追いやられたのだった。



今日は空が高い。
片付けは後回しにして、ふたりはそのまま庭で休むことにした。
すうっと深呼吸すれば、ぐるりを囲むように植えられたりんごの甘酸っぱい香りで、胸いっぱいが満たされる。
さあっと風が吹いて、白い花弁が舞い上がった。
ひとやすみに持ち込んだワイングラスにも、その一片がふわりと忍び込む。
「あ、見て」
透明なワインと白い花弁があまりにお似合いで、グラスを持ち上げようとして──の膝を枕にしたバージルが眠っていることに気づき、あわてて口を噤む。
おだやかな午後。
青々とした葉の隙間を縫って、陽射しがバージルの頰にかかる。長い睫毛が陽光に透けてきらめいた。
(ずるい。私も触りたいのに)
太陽にさえ嫉妬して遮るように手を翳せば、彼の額から目元に、てのひら一枚分の日陰が落ちる。
ぶうんとてんとう虫が飛んできて、の指先におずおずとまった。思わず頰が緩む。
「幸せを運んできてくれたかな?」
「……何か言ったか?」
バージルがうっすらと瞳を開けた。
「あ。ごめんね。なんでもない。もっと眠っていて」
洗いたての銀の髪を梳けば、彼は心地よさそうに再び目を閉じた。
(ほんとにお疲れみたい)
仕事の内容を想像すれば、心が痛む。
が見た限り、怪我はしていないようだったが……
バージルの胸の上で規則正しく上下している、重そうな本をそっと取り上げる。てんとう虫がの指を離れ、本の角に移動した。
古びた革張りの本。ブレイクの詩集だ。バージルが眠りに落ちる寸前まで、一緒に読んでいた。
(こんな装丁の、あったんだ)
バージルは何冊かブレイクを所有していたはずだが、この一冊はも初めて見た。
ところどころ装丁が毛羽立つ表紙の、よく目立つ部分に「VERGIL」と手書きの名前が自己主張している。
今の流麗な文字を書く彼からは想像もつかないほど、たどたどしくあどけない字体。
(かわいい文字)
こども時代の彼が書いたに違いない。
は指で文字をそっと撫でた。
ちいさいバージルも、本が大好きだったのだろう。
買ってもらったのか譲ってもらったのか、本を手に入れ、所有する嬉しさのあまり名前を書いた。
その無邪気な様子が目に浮かぶようだ。
だが、しあわせなワンシーンのはずなのに、思い浮かべようとすると、なぜか胸が苦しくなる。
(どうして?)
「……ん……」
まるでの疑念に呼応するかのように、膝の上のバージルが眉を顰めた。





──明け方、まだ夜闇がわずかに残っている頃合い。思っていたよりも長引いた依頼をやっと片付け、の待つ家に帰ろうとした道中。
街並みの一部が、朝焼けというには不自然なほど不気味に明るくその姿を浮き上がらせていた。
(火事か)
古ぼけたアパートはいかにも火の回りが早そうで、住人の悲鳴がバージルの耳を劈いた。
火。
嫌な記憶しかない。
風が唸る。
既に到着していた消防車の決死の消火活動も、炎の勢いと均衡してあまり効果が出ていないように見えた。
生木が裂けるような轟音と共に、壁か何かが崩れる。悲鳴がいくつも重なった。
強い風に乗って、火の粉がバージルの足元までも届いた。
煙の匂い。
それを認識した刹那、バージルは、酷い頭痛に襲われた。


「マミー!ダンテ!」
叫びながら、必死で逃げる。
「マミー!ダ……」
呼ぼうとして、その声こそが悪魔を引き寄せることに漸く気付く。
呼ばわりたい喉を、バージルは歯を食いしばって耐えた。
まろぶように走る。追っ手から逃げる。
そもそも何故追われているのか。
訊ねようにも、誰もいない。
バージルは独りだった。
膝小僧は茨に引っ掻かれ、無数の傷がいくつもの十字を切っていたが、そのどれにも痛みは感じなかった。
息が上がる。
ついに、彼は転んだ。何かに躓いたようだ。
(木の根っこ?)
思わず木を見上げ、それにつれて周りの景色が目に入る。
林立した十字架を見て取って、彼は恐怖した。
墓地。
まるで自分の死のために誂えられたような。
白い墓標の並ぶ地に、尚も背後に悪魔はどんどん集まって来る。
数でも力でも、敵う訳がない。
ざり、と地面に手をついた。
「マミー……ダンテ……」
みんなもう死んだのだろうか。
それとも助かったのだろうか。
自分だけが死ぬのだろうか。
ここで。ひとりぼっちで。
バージルは立ち上がろうとして、もう足に力が入らないことに気づいた。そして諦めた。逃げ場はない。
手の中の閻魔刀が震えた。
(お前も怖いのか?)
昨日、稽古でダンテに一本取られた。
あの時も太刀はこんな風に震えたような気がする。
(負けたままか)
残念だ。すごく。でも、もうどうしようもない。
せめて閻魔刀を抱きかかえた。
瞳を閉じる。はずみで、涙が頬を滑っていった。
悪魔はもうそこに、眼前にいる。カチャカチャと、刃を鎌を引きずって。
愉悦に歪んだ骸どもが、彼の命を奪いに来る。
(早く来い)
そうしたら、早く楽になれる。
だが。
そのまま諦観して朽ちることを、残酷にも裡なるなにかが許さなかった。
胎動。
どくり、と今まで感じたことのない力が心臓から脈打ち、全身を駆け回る。圧倒的な熱量が血潮に乗って、毛穴から噴き上がる。
骸が死の鎌を振り上げた。バージルに振り下ろす。
だがそれは、彼に届く前に腕ごと斬られていた。
彼の持つ閻魔刀によって。
「──?」
こいつはこんなに軽かっただろうか。バージルは疑問に思った。
いつも稽古では、その長さに重さに辟易していたのに。ちょっと振り回しただけですぐ息が上がって、こんなもの要らないと一瞬思ってしまうくらい、扱いにくかったのに。
いまや刀はバージルの肌の一部となって手にしっくりと馴染んでいた。
驚きにまじまじと太刀を眺め、彼は気付いた。
閻魔刀が軽くなったんじゃない。それを握る、ちいさな手。青い鱗が鈍く光る、その人間ではあり得ない肌。
(──悪魔になったんだ)
奴らと同じ、悪魔に。
いや、違う。
父と同じ、悪魔だ。
自分も悪魔になれば、こんな風に閻魔刀を軽々と振るえるのだ。
(なんだ、簡単じゃないか)
夢中で妖刀を振り回す。あんなにも怖かった悪魔どもは、今は彼から逃げ出す有様だ。
血のシャワーを全身に浴びて、彼は嗤った。
力さえあれば。
悪魔を殺すことはこんなにも容易い。
誰も守ってくれずとも。
力さえあれば。
涙は血によって既に洗い流されていた。
最初から簡単なことだった。
自分のことは自分で守る。
そのために。
──もっと、力が必要だ。



「……る!バージル!」
はっとおおきく息を吸い込んで、バージルは目覚めた。
が至近距離から覗き込んでいる。
「大丈夫?魘されてたよ」
肩に彼女の手が置かれている。揺さぶって起こしてくれたようだ。
夢の生々しい感触がびたりと肌を覆って、バージルはぞっとした。心臓がどくどくと嫌な音を立てている。
「……悪い夢を……」
後は言葉にならなかった。
つめたい汗が背中を伝っていく。
いっそ過去を全て忘れてしまえたら、どんなに楽になれるだろう。
と眠るようになって、もうあの記憶は表に出て来なくなったと思っていた。だが、それはふとした切っ掛けで未だに忍び込んで来るらしい。
「バージル……」
がそっと呼ぶ。
問題ないと告げて安心させてやりたいのに、唇が張り付いて何も言葉が出てこない。
間近で瞳が交わった。
思わず視線を逸らしてしまいそうになったとき、がそっと唇を重ねてきた。
顎に手を添えられ、真上から、上下逆に唇が合わせられる。
の髪がバージルの両頬にさらりと流れ、視界を世界から遮断した。
キスの合間に奪い奪われる吐息が、バージルを悪夢から引き剥がす。唇が、舌が、雫のささやかな音が、オレンジの香りが、ワインの味が。
五感のすべてで互いを感じる。
食み、舐られ、絡め取られ、普段は彼がしているようなキスを、そっくりそのまま贈られる。
リップノイズを立ててふたりの唇が離れたとき、悪夢の残滓はだいぶ遠くに追いやられていた。代わりに、やさしい方の現実がバージルをしっかり抱き締めている。
「ちゃんと起きた?」
額にかるいキスが降る。
バージルは思わずの手首を捕まえた。
(……どちらが夢か分からんな)
いい夢と、悪い夢と。どちらも自分の身近にありすぎる。
確かめてみなければ。
とくとくと一定のリズムで脈打つ、生きている証。
手首に唇をつけると、彼女がくすぐったそうに笑った。
「あーっ!バージルお兄ちゃんいるー!」
突然、アンディの元気な声が響いた。目ざとくもふたりを見つけてしまったようだ。
「ひまなら遊ぼうよー!」
起き上がろうとしたバージルを、が後ろから抱きしめた。
「だめー!今日はバージル貸してあげられないのー!」
さっきと同じことを言っている。
「ひまそうなのにー」
ぶつぶつ言いながらも、アンディは家に入って行った。あの不機嫌ぶり、家に戻ったら母親にお手伝いでも頼まれるのかもしれない。
「ごめんね、アンディ」
閉められたドアに詫び、はちらりとバージルを見た。
「……お誘い、断って良かったんだよね?」
バージルはもう一度の手首にくちづけた。
「ああ。今日の俺は完全におまえのものだ」
「へへっ。じゃあ、遠慮なく」
もう一度、膝に彼を抱く。
あたたかい拘束に、バージルは感謝した。
こうしてに抱かれていると、心地良さについつい瞼が重くなる。自分が思っている以上に疲れていたのかもしれない。 とろとろと微睡む。
(また夢を見るか?)
いつか、記憶を忘れることは出来なくとも、せめて、悪夢に負けずに気を確り保てる日が来るのだろうか。
ふと、顔の上の日差しがやわらいだ。が遮ってくれているようだ。
遠くで鳥が鳴いている。虫の羽音。風の通る芝生。
(……夢を見たとしても……)
いや、むしろ夢を見たい。
夢の中で、幼い自分に伝えたい。
守ってくれる人間。
変えられないものをも変えてくれる存在。
なくしたはずの、二度と誰からも得られないと思った感情を、惜しみなく注いでくれる相手。
にいずれ出逢えるから、と。
「……あれ?バージル、また寝ちゃった?」
愛しい声が聞こえる。
自分を揺り動かすことも、寝かしつけることもできる人物の声が。
「じゃあ、もうすこしだけ……」
おやすみなさい。今度はいい夢を見られるといいね。バージル。
の指がゆっくりと絶え間なく髪を梳く。
夢と現の狭間に揺蕩い、完全な眠りはもう訪れなかったが、バージルは目を閉じたまま、彼女の体温を全身で受け止めていた。







→ afterword

おかえりなさい、バージルさん
バージルさん…本当に本当に本当に良かった…
こんなこと書いたら斬られるかもですが(いや甘んじて斬られよう)、今回は特にバージルさんをめためたに甘やかしたかっただけのお話でした。
弱さ脆さ危うさ際どさ、みんな引っくるめて彼の魅力だと思います。
そこへ加えて、Vくんの人間らしさも合わさって。やわらかい表情に、もう心臓が爆発しっぱなしです!!

このお話のタイトルはAmarant、アマランサスというお花の花言葉「心配しないで」「不滅の愛」から。
月末頃、サイト復旧完了したらUpしようとのんびり書いていたお話でした。でも、不滅の愛を語るなら今日を置いて他にあるまい?という帰って来た悪魔の囁きが夕方頃に吹き込まれたので、いそいで詰め込みました。
もっと計画性を…!

ここまでお読みくださって、誠にありがとうございました!
サイト自体も長らく放置状態が続いてしまい、大変申し訳ありませんでした。
のんびりラグタイム発動ペースではありますが、また日常捏造系の双子を更新していきますので、お時間ある時にいらしていただけたら幸いです。
2019.6.15
on his another birthday