透き通るような甘さと
ほんのちょっとの苦さ
そのどちらもきっと、
Orange Waltz 3
の猫を捜し回るようになって、三日経つ。
「クレア〜!」なんて喉を嗄らしながらあちこち駆けずり回り、オレは何やってんだろ、とときどき思う。
だけど、それでも途中で投げ出したいとは思わない。
それは不思議なことに、オレより薄情なはずのバージルにとっても同じようで……あいつも珍しく文句を言わずに猫を捜している。
いや、薄情などころか、捜しに出掛ける回数はオレより多いかもしれない。
夜中にオレのバイクを使って遠くまで足を伸ばしているときもあるようだし、むしろ熱心と呼べるかもしれない。
……なぜか。
オレとあいつの心が同じなら、それなら簡単に説明できる。
──に元気になってもらいたいから。
ただそれだけだ。
ここのところ、妙に頭が重い。
本来の依頼の合間を縫って、ちょくちょく猫を探すようにしているから疲れているのかもしれない。
……いや、そんなものは言い訳に過ぎない。
の元気がない。
そのせいか、俺もダンテも心なしか暗澹とした気持ちを拭えない。
陰鬱な負の感情はどうしても周りに伝染するものだが、これはそういうものとは少し違う気がした。
はいつものように明るく振る舞う。
それが、余計に痛々しいのだ。
飼っていた猫がいなくなっただけで、そんなに元気がなくなるものだろうか?
最初は理解に苦しんだが……分かった。
にとってクレアは家族同然の存在。
そこに種族や一緒に過ごした時間の長さなど、関係ない。
例えばそれは俺にとっての、──
(……捜しに行くか)
コートを羽織ろうとして、外からバイクの排気音が聞こえた。
今日は依頼は入っていない。
ダンテも俺と同じことを考えたらしかった。
二人に猫捜しを依頼して、二週間。
今日もダンテとバージルはクレアを捜しに出掛けてくれたらしい。
自分が頼んだこととは言え、一週間くらいで見つかると高を括っていたのに、こうまで実質タダ働きが長引いてくるとさすがに悪い気もする。
「お帰り」
は後から戻ったダンテのために扉を開ける。
「お。自動ドア」
ひゅうと口笛を吹き、ダンテが家へ入った。
「サービスいいな」
「バイクの音が聞こえたから」
さりげなくダンテの両手が空っぽなのを確認して、はにこっと笑ってみせる。
傍から見れば、それはいつもの彼女の笑顔。
だが、ダンテは騙せない。
「そんな気、遣うなよ」
ぐしゃっとの髪をかきまぜる。
「ダンテ」
しんみりしているなど、らしくない。
ダンテはこの場の空気を断ち切るように大袈裟な仕草で、ふあ〜あと伸びをした。
「なあ、夕飯なに?腹ぺこぺこなんだ」
その日のメニューは、バージルリクエストの寿司だった。
デリバリーで誤魔化そうと思ったんだけど、ちゃんと酢飯から作ってみたんだよ!冷蔵庫には特製サンデーもあるからね!と胸を張る。
双子は顔を見合わせた。
これでは、まるで……
「」
バージルが箸をそっと置く。
「ん?マズかった?」
がきょろきょろとテーブルの上を見回す。
ネタは新鮮なはずなんだけど。
「じゃなくってよ……」
ダンテもフォークを手放し、きっちりとを見据えた。
「まだ猫も見つかってねぇのに、何だこれ?」
豪華な寿司。
控えているデザート。
おまけに食事中はよく喋るものの、ダンテともバージルとも目を合わせない。
「何、って……」
「祝うにしてはおかしなタイミングだな」
バージルも静かにを見つめる。
「……。」
「何考えてんだ?」
言葉はきついが、ダンテには全く責める様子はない。
むしろ呆れているような口調。
双子の視線に気圧されて、ははあと大きく息をつく。
二人がニブかったなら、もっと楽だったのに。
「……私、明日から家に戻ろうと思う」
「「は?」」
ハモッた二人に、ちいさく笑う。
「クレアのことは、これからは自分で捜してみるよ。……長い間、ありがとね」
しーんと張り詰めた重たい静寂。
ぎこちなくも、沈黙を破ったのはダンテだった。
「何だよそれ……」
「猫は必ず見つける。そう言っただろう」
続いてバージルが床を睨みながら口を開いた。
質量のないはずの声が、鉛のように重い。
「……そうだね。あの言葉、嬉しかったよ」
はもう二人を見ない。
「でも、大丈夫。ほんとに、大丈夫だから。もうこれ以上、二人のお仕事の邪魔はしたくないし」
横でくーんと小さく鳴いているクリスの頭をさらりと撫でる。
「これからも休みの日には家事手伝いに来てあげる。ね、それなら問題ないでしょ?」
自分の存在価値は家事にある、そう双子が考えているような口振り。
──ダンテもバージルも、何も答えなかった。
双子は珍しく、いつまでもリビングに残っていた。
ピリピリと剣呑な雰囲気が、肌にまで刺さるようだ。
「が出て行くの……黙って見逃すわけねぇよな」
押し出されたダンテの声に、しかしバージルは鼻を鳴らした。
「本人が出て行くと言っているのなら、止めようがない」
「……冷てぇな、おい」
あまりの言い様に、ダンテは舌打ちした。
「あんただって、のことはもう家族みたいに思ってるはずだろ?」
だから、あんなに彼女のために真剣に猫捜ししていたくせに。
うるさい女だとか
ガサツな女だとか
悪口を言えば言うほど
その距離は近くなっていたはずなのに
「明日出て行くっつってるんだぜ!?おい!!」
「SHUT YOUR MOUTH!!!!!」
キ。
閻魔刀の切っ先がダンテに向かった。
「貴様に言われずとも……分かっている」
「……んだよ。やっぱむしゃくしゃしてんじゃねえかよ、慌てさせんな」
いつもよりも遥かにゆっくりと納刀しているバージルに、ダンテは苛々と舌打ちした。
どかりとソファに座り直して、テーブルに行儀悪く足を投げ出す。
「落ち着いてやがるから、本気で納得してんのかと思ったじゃねえか」
「納得ならしている」
バージルは音もなく立ち上がる。
が出て行くと言うなら、それも仕方のないことなのだろう。
彼女が決めたことならば。
「はあ?」
理解できない、とダンテは思い切り眉を寄せた。
バージルはもう一度はっきり断言する。
「止めはしない」
きっぱりと言い切る物言いに、ダンテは何か引っ掛かりを覚えた。
──何を考えてる?
「あんた、何企んでんだ?」
ダンテには構わず、バージルはソファの背に掛けてあったコートを羽織る。
「おい。んな時にどこへ行く?」
素早く身支度を整える。
たっぷりと間を置いて、バージルは自分と同じ顔を一瞥する。
「猫を探す」
「……はぁっ!?」
ダンテは想いっきり目を見開いた。
「バイクを貸せ」
バージルはダンテに手のひらを向ける。
を引き止めることなんて、女々しいことをするつもりなどない。他にやり方があるのだから。
「……。」
無言でその手のひらを見て、ダンテは……バージルの考えが掴めた気がした。
足りな過ぎる説明。
きっと双子でなければ理解不能。
(この捻くれ者)
その捻くれ者と同じような仕草で鼻を鳴らし、ダンテも立ち上がる。
「バイクは貸せねぇな。一人でうまいとこ持って行こうとすんなよ」
勘付いたらしい弟の様子に、バージルは僅かに笑んだ。
「そうか。まあ、バイクがなくても何とかする。俺は俺で本気で捜すとしよう」
本気。
彼らの場合、それが意味することは……
「……マジかよ?」
「ああ」
バージルはあっさりと頷く。
あまりに『本気』な彼に、ダンテはさすがに少し怯んだ。
「いくら深夜っつっても、人に見られたらどうする?」
ダンテの問いにさらりと前髪をかきあげ、バージルはにやりと笑う。
「悪魔を見たとでも思わせておけばいい」
(そのまんまじゃねぇかよ……)
がくりと肩を落としたダンテを振り返りもせず、バージルは窓から飛び降りた。
二階の高さから一秒も躊躇いを見せずに、するりと軽やかに。
窓の端から見えたシルエットは、ひとではない形の──
「どっちが先に見つけられるか、本気で競争ってとこか?」
こきっと首を鳴らして、ダンテはさっきのバージルのようににやりと不敵に笑う。
「Sweet」
数瞬後、赤い影が窓から飛び立った。
誰かと一緒に暮らすことは、こんなにも楽しかっただろうか。
1日が3日に、3日が1週間に。独りのときと同じように24時間を重ねているのに、その濃さが違う。
どうしたらダンテの好き嫌いを直せるかとか、バージルに文句を言われないような食事を作れるか、とか。
クリスの散歩から帰る途中で、ばったりダンテと鉢合わせしたときの会話とか。
買い物にバージルを駆り出して、重たい荷物を持たせたときの彼の力強さとか。
この暮らしが楽しいと自覚するほど、このままではいけないと思うようになった。
引き受けたら後には引けない男気溢れるダンテと、冷淡そうに見えるくせに人の心を読んで安心させるのが上手なバージル。
その何だかんだで優しい二人に、ずるずる甘えてしまいそうだ。
実際こうして、だらだらとタダ働きさせている。
先日、二人が仕事の電話を立て続けに断っているのを耳にしてしまった。
猫捜しには関係ないものだとしても、それでも気にかかる。
もしもそこまで負担をかけているとなると……
「よし」
持ち込んでいた着替えは、全部ボストンバッグに詰めた。
後はまた追々片付ければいい。
家族ごっこも、これまで。
それは自分で決めたことだ。
二人に言われたことではない。
なのに。
は部屋を見渡す。
元々は本当の家族と暮らしていた家だったのに、今やほとんどそんな想い出は忘れかけていて、代わりを埋めるように双子との想い出があれこれと浮かぶ。
正直、未練たらたらだ。
明日ここを出て、独りの静かな暮らしに戻る。
毎日毎日、仕事の帰りにクレアを探して。
ダンテもバージルも、きっとたまにはクレアを捜してくれるだろう。
そして休日には双子の面倒を見に、手伝いに来る──これまで通り。
それで充分。
ははあ、と肩を落とす。
「……ここに、いたかったかな……」
「居ればいい」
静かな声がした。
誰にも聞かれていないと思った独り言だったのに。
びくりとして、は声のした窓の方を見る。
「……バージル……」
弱い月の光を背に立っていたのは、確かにバージルだった。
横から、ひょこりとダンテも顔を見せる。
「こんばんは。お届け物です、さん」
ダンテが剽軽にウインクして示した、バージルの腕には。
「クレア!」
にゃあん、と腕の中の猫が甘え声を出した。
手を差し伸べて猫を引き取ろうとした瞬間、バージルが大きく後ろへ下がった。
「……?バージル?」
不思議そうに首を傾げたに、すっとバージルさんが目を細めた。
冒険のせいで少し汚れた猫の背中を撫でる。
クレアが目を細めてごろごろと喉を鳴らし、バージルも満足そうにそれを見下ろした。
ダンテも手を伸ばしてクレアをぐりぐり撫でる。
そしておもむろに一言。
「この猫はオレ達が飼う」
「……え?」
咄嗟に何を言われているのか分からず、はダンテを探るように見つめた。
横のバージルもにやりと笑んだ。
「猫と暮らしたければ、此処に居ることだな」
──はあ?
はぱちぱちと瞬きした。
ついこの間まで自分のものだったクレアは、今は呑気に欠伸している。
まるで、バージルがご主人様ってことでいいですよ、とでも言うようなリラックスぶり。
「どうする?」
ダンテまで、楽しそうに腕を組んでにこにこしている。
悪戯っ子そのものの表情だ。
は肩を竦めた。
猫は、この二人が飼う。
今まで通り猫と暮らしたかったら、ここに残れ……
「……それって何だかずるくない?」
「狡くなどない。」
「そうそう。オレ達が探して来たんだし」
全く、どういう説得の仕方なんだか。
は、さっきまでの暗い気持ちが一気に吹き飛んだ。
──この双子は、本当によく分からない。
呆れたように腰に手を当てて二人を睨んでみせる。
「もうクレアは見つかったのに、家事はさせるっていうの?」
「しろとは言わねぇけど」
「自炊は人数が多い方が安上がりだろう」
「……。」
勝手だ。
勝手すぎる。
こんな引き止め方なんて、ありなんだろうか。
ついに、は吹き出した。
「降参。負けた。明日からもいてあげる」
「Yep !」
ダンテがガッツポーズした。
きっと明日からも美味しいご飯にありつけるのが嬉しいのだろう。
もしかしたらもしかして、それ以外に理由があるのかもしれないが。
(野菜もりだくさんメニューにしてやる)
気恥ずかしいのでそんなことを考えながら、はバージルを見る。
正確には、その腕の中のクレアを。
「……もう、ぐっすり寝てるね」
「ああ」
あちこち冒険した後の疲れもあるのだろうが、それにしてもバージルに抱っこされて無防備に寝ている。
──やはり、動物の方が素直だ。
「これからは遠慮しないで手伝いを命じるからね」
きっと二人を順々に見回す。
ダンテが心外だというように両腕を広げた。
「今までも手伝ってたろ?」
「ダンテの場合は仕事増やしてくれてたけどね」
「ひでぇ言い方」
「バージルも。私より細かいとこに気がつくんだから、もっと積極的に家事に参加してもらいます」
「……。まあ、少しならな」
二人から完璧とは言えないまでもちゃんと返事をもらい……はにっこり笑う。
気まずく終わった寿司パーティーの埋め直しが必要だ。
それから、これからよろしく、という仕切り直しも。
「じゃあ、早速明日、大掛かりなことしよう!」
「「はあ?」」
「クレアお帰りなさいパーティー!海で、バーベキューしよう!」
夏を追い出した海はそれでもまだ陽射しも強く、打ち寄せる波のつめたさが心地よい。
「誰もいないね。貸し切りでバーベキュー三昧だ!」
抱えたビニールシートをばさっと広げ、はうーんと伸びをする。
胸を満たす風が気持ちいい。
「あー、重すぎだぜコレ!」
ダンテが担がされて来たパラソルをぐさりと砂に刺す。
横ではバージルがバーベキューセットを手早く黙々と組み立てている。
その足元には、何が始まるのかわくわくしている犬と、ケージ入りの猫。
「ダンテ、パラソル終わったら柵を組み立ててね」
「マジでクレアも外に出すのか?」
「うん」
「はいはい」
面倒くさそうな返事の割には、てきぱきと柵を並べていく。
すぐに人が寝そべられるくらいのスペースが出来た。
「……これくらいで充分だろ。ほら、お嬢さん」
ケージの中の猫を抱き上げ、柵の城へ移動させる。
みゃんと短く鳴いて、クレアはすぐに探索を始めた。
「もう脱走すんじゃねぇぞ」
ひんやりと濡れた猫の鼻を指でつつく。
「元気ねぇあいつなんて、こりごりだからな」
みゅう。クレアの心得たような一鳴きに、ダンテは満足そうにニッと笑った。
「ダンテー!こっち手伝って!」
休む間もなく、がぶんぶんと手を振り呼び立てる。
「今度はあっちのお嬢さんか」
やれやれと腰に手を当てるダンテは、けれど幸せそうだ。
無言で(たぶんかなり不機嫌なはずだ)バーベキューセットを組み立てていたバージルがGOサインを出したのは、オレンジ色の太陽が海に沈む頃合い。
「焼くよ〜!」
腕まくりで気合いを入れたとは裏腹に、バージルは若干お疲れ気味である。
ダンテとはと言えば、さっきまで手伝いを何もせずにクリスと波打ち際を走り回ってはしゃいでいたのだが、こちらは全然疲れを見せていない。
そんなわけで二人はバージルはほったらかし、家で軽く下味を付けて来た肉を串に刺し、網にぽいぽい乗せていく。
「あ!ちょっとダンテ、それまだ焼いちゃだめ!」
「何で?」
「匂いで分かるでしょ、カレー味なの!網に味ついちゃうよ」
「いいよ別に。気取ったレストランでもねぇし」
「全くもう……って、何この煙」
肉が焦げるにはまだ早いのになぜか立ち上っている白い煙。
咽せながらコンロを見れば、バージルが何かくべている。
「ちょっとバージル!まだチップは早いってば!」
「俺はスモークがいい」
「……ダンテもバージルも、ほんっとに協調性ないんだから!!」
呆れて怒るのも、何だか久しぶり。
めちゃくちゃな双子を見ているのは、やっぱり楽しい。
肝心の食材は……焼き上がってみれば、肉も野菜も微妙なカレー風味と燻された半端な味。
もそもそ齧りながら、は横目で双子を睨む。
「だから言ったのに」
「いや、これはこれでうまいぜ?」
「お前の舌は馬鹿なのか?」
「おい!」
「少なくともスモークで味が濁ってるのはバージルのせいだから。それ忘れないで下さい」
「そうだぜバージル」
「……。」
二対一で不利な状況に陥ったバージルは、ちらりと網の上に視線を逃がした。
「今焼いているササミは何だ?」
「あ、忘れるとこだった」
網の上でじゅうじゅうと食べ頃の音を立てているヘルシーな肉。
「食っていいの?」
すかさず串でササミを突つこうとしたダンテを、
「だめ!!」
トングで牽制し、は肉を網から外す。
冷水で満たされたボウルに入れられたササミを見て、バージルがああと頷いた。
「犬猫用か」
「そ。今日の主役たちの分です」
「その割に先に食べたのは人間だがな」
「一言多いよ」
じろりとバージルを睨んでおいて、は程よく温度の下がったササミを手で裂いていく。
ダンテは銀皿に入れられた細切れ肉を未練がましく見ている。
視線に気付いて、が苦笑した。
「野菜さらってくれたら、残りのお肉焼いていいよ。……はい、クリス、クレア!お待たせ〜」
犬猫のところに走って行った彼女を見て、ダンテはやれやれと肩を落とした。
「野菜食え、ね。すっかりいつものだな」
「うるさい方が彼女らしいが」
「……まあな」
答えながら、ダンテは放置されて焦げかけの野菜を律儀に紙皿に取る。
何気なくそれを見ていたバージルも、トングを伸ばした。
「お。野菜減らしてくれんの?」
「ああ。だから片付けはお前も手伝え」
「……OK」
むぐむぐと苦いピーマンを口に詰め込みながら、ふとは?とその姿を探せば。
ササミの切れ端を持って、クリスと楽しそうにじゃれている。
─────その弾けそうな笑顔。
「なあ、バージル」
「何だ」
「来年は真夏に海に来ようぜ。時刻は昼で」
ダンテの意図するところに気付き、バージルはひっそり笑った。
「……バーベキューは抜きでな。」
とは言うものの。
焦げている上カレー味になってしまった燻し人参も、そう悪くない。
俺の舌も馬鹿になってきたのかもしれないと呆れながら、バージルは賑やかな味の野菜を全部平らげた。
- → afterword
-
45000hitsお礼夢でした。
猫捜しにこんな時間かかってる便利屋なんて、便利屋じゃない…!
ダンテの言葉通り、次こそはちゃんと夏に海で騒ぐお話が書きたいです。
バージルとバーベキューは、何となくミスマッチで楽しいかなーと思いました。組み立てとか、おとうさんの役回りですみませn
双子とわいわい暮らせたら、本当に楽しそうですよね。
それでは、Upが遅くなってしまいましたが、ここまでお読みくださいまして、本当にありがとうございました!
2008.9.29